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2005年09月22日
vol.34 工業化社会前の日本の農業
アメリカを訪れたことがありませんので、アメリカの農業事情を語る資格は私にはありません。
しかし、本や映像を見るにつけ、また戦後日本の手本はアメリカであったことを考える時、
今日のアメリカは日本と同様に化学肥料や農薬で耕地は疲弊しているに違いないと考えています。
両者の違いは、広大な耕地を持つアメリカは、日本のように単位面積あたりの収穫量を
気にしないで済むことではないでしょうか。
岐阜の三宅さんが本欄に、ヨーロッパの野菜(トマトなど)が美味しかったこと、
昔は日本も人糞を肥料にしていて有機栽培だったこと、
肥料などによりビタミンCやミネラルなどの
微量成分の含有量が違うことなどを指摘されています。
お蔭さまで私も子供の頃の日本農業を思い出しました。
我が家も農家で、田8反、畑3反を作っていました。
動力源の中心である牛や、ニワトリ30〜40羽、山羊などを飼っていました。
肥料は牛床に切り刻んだ稲ワラを含む牛糞と、鶏糞及び人糞です。
人糞はコンクリートで作った大きなタメツボに長くねかせて畑にまきました。
我が家が化学肥料と農薬漬けのアメリカ式になったのは、
昭和30年代になってからだと記憶しています。
「昔は反当り米12〜13俵(15〜16俵?)穫れていたのに、最近は8俵しか穫れなくなった」と
祖母と母が話すのを聞いたことがあります。
今にして思えば肥料の違いだと分かるのですが、当時は母も分かっていなかったと思います。
工業化社会を成功させて豊かな社会を築きあげ、今情報化社会におりますが、
農業を軽視し農業を棄ててしまったツケがいつくるかと、心配しています。
余談ですが子供の頃を思い出すとき、2点付け加えたいと思います。
1つは家畜の餌さを自給していたこと(畑作の大半は飼料用)、
今1つは子供なりに良く手伝ったことです。
前者は、畑に麦、粟、大豆、トウモロコシなど栽培し、牛やニワトリを家族のように大切にしていました。
後者は、子供なりに稲ワラを切り、炊き込んだ麦や米ぬか、それに野菜を混ぜての餌さづくりを手伝ったことです。
一方で、ニワトリを絞め殺して料理する残酷さも日常的風景でした。
いずれも今日の若者には想像すらできない情景でしょう。
投稿者 wada : 2005年09月22日 11:55

