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2005年07月19日
vol.22 波乱万丈人生のはじまり
私の戦争体験が悲惨に満ちたものであったことを、先日書きました。
「人生は選択の連続」ですが、
平和な環境を選んで生まれることはできません。
初めて自ら選択できたのは、高校と大学受験の志望校を選ぶこと、
そして就職先を選ぶことだったと思います。
選択に当たっての判断基準は
「親の経済的負担を最小にする」でした。
高校はすぐ近くの県立高校を選び、
大学は一番近い国立大学を選びました。
広島大学工学部の試験を受けた時のことです。
午前中の試験が終わり、午後の試験が始まった途端
試験官が私のズボンのポケットから「世界史の要点」という小冊子を
取り上げ「出て行け」といいました。
3月3日の寒い日でした。
オーバーを着て、校庭でお弁当を食べながら、午後一番にある社会科の試験に備え
世界史の本をめくっていました。
本をズボンのポケットに仕舞い込み、
会場でオーバーをぬいだ時に、本のことをすっかり忘れてしまったのです。
試験官に指摘されて、目の前が真っ白になりました。
結局、そのまま試験場を出るしかありませんでした。
数学や理科の試験なら、直前に本を見ることはなかったのにと
悔やんだものです。
旅館をキャンセルし帰宅し、母にとても言い辛かったことを今でも覚えています。
母は、神社に合格祈願を済ませて帰ったばかりだと言っていました。
翌年は広島大学を受ける気もせず、
徳島大学工学部に入学することになりました。
波乱万丈で始まる最初の失敗でした。
就職は運良く、自宅近くの化学会社に入ることができ、
やっと親孝行ができました。
そして私のものづくり人生が始まりました。
投稿者 wada : 2005年07月19日 12:03

